2009/07/31

人工物は朽ちて自然に馴染む

川俣正の「松之山プロジェクト東屋」という作品を観た。この作品は「キョロロ」という名の子供向け科学館の裏山に点在する。2003年につくられたというこの東屋達に、有難い芸術作品の面影は無い。波板は割れ、木材は腐り、木道は朽ち、すっかり森の風景に馴染んでいる。まるで、代々木公園内に乱立するホームレス住宅のような様相だ。
感心した事にこの東屋、今では科学館の物置やゴミ置き場という実用品として新たな役割を獲得しているのだ。

投資対象として過剰に持て囃される芸術作品が多い中、とても清々しい気持ちにさせられる風景である。

2009/07/30

器に負けた料理人

ボルタンスキー「最後の教室」という作品を観た。廃校という過去の記憶の染み付いた、死のイメージ漂う、展示空間。ボルタンスキーにはうってつけだ。
古い廃校、それだけで十分な雰囲気と歴史を持つ実在空間。この中に構築されたボルタンスキーの今作品には、演出の安易さ(田舎の老人子供に対する過剰サービス?)が否めず、安っぽさが浮き立っていた。心拍音やプロジェクション映像等といた使い古された手法は用いずに、もっとずっしりと重いものを持ち込むことが出来たのではないだろうか。空間に負けない重みを

まるで、大好きなロックミュージシャンが来日公演で手を抜いた演奏をするのを目の当たりにしたような気持ちです。残念。
*ボルタンスキーは、セバスチャンの敬愛する現代芸術家の一人です。

2009/07/27

ご老体復活、まだまだ活躍してもらいましょう

トリコ創立メンバー復活!蓄電技術の目覚しい進歩のあったこの十年、最新の電動アシスト自転車がどこまで進歩したのかは知らない。ただ、デザイン的には退化したように見える。(最近サンヨーが発表したエネループバイクというものの写真を見たが、2流家電屋のつくった自転車らしく極めて醜い。)ともあれ主婦層からの圧倒的支持を受けて電動アシスト自転車は好調に売れており、近年では原付バイクの出荷台数を超えているそうだ。
何はともあれ、化石燃料から電気エネルギーへの移行、いいことです。自転車ブーム、ジョギングブーム、大賛成。

2009/07/26

保守期限の無期限化を望む、環境の為に

車体の錆びを落とし、劣化したタイヤを交換、破れたサドルも交換、最後に充電池を交換。ホンダが生産中止して既に10年近く経つので、交換部品の供給も絶たれる可能性が出てきた。生命線であるこの充電池の供給が絶たれては絶望的。我が愛車はただのゴミと化してしまう。物を作った以上、保守部品の供給期限等設けずにいつまでも保守対応をしてもらいたいものだ。この手の環境配慮商品が、生産中止となり保守期限切れでゴミと化すことには、大いなる疑問を呈したい。

トリコ創立メンバー、復活へ

13年前のトリコ立ち上げ当初から大活躍していた愛車ラクーンコンポ。トリコの創立メンバーの一人とも言える存在。原宿、青山、渋谷、代官山、中目黒、六本木、新宿、と坂道をものともせず、打ち合わせや納品に駈けずり回っていた大切な脚(仲間)です。当時ホンダが挑戦した新モビリティーライフコンセプト、「手軽に運んで楽しく走る」実現のためにステップワゴンへの積載を前提に開発された折りたたみ式電動アシスト自転車。ドッシリとした腹部にスッキリとした前後半身というメリハリの利いた機能形状と、混雑した都内での取り回しの良さ。東京核心生活にとって革新的な道具でした。しかり、トリコが湾岸へ移転してから乗る機会が減り、気がついたら潮風に吹かれて錆び錆びの状態。メンテナンスして復活させてあげなくてはいけません。

2009/07/24

もの創りの基本は料理で学べ

ダニエルチャーニー(RCAチューターの他、DESIGN MUSEUMのディレクションやキュレーションを手掛ける)とディー(ロンドンサイエンスミュージアムのキュレーターを退き、現在フリーランスで活躍中)と共に、もんじゃ焼き。2人は今年のミラノではブリティッシュカウンシルで例年行われていた作品展示に代わる新プロジェクトをオーガナイズ。ウェブ上に投稿型の情報サイトを立ち上げ、抜粋速報を毎朝印刷して自転車隊に配布させた。今回は、京都での講演と直島視察のついでに、もんじゃを料理してもらった。店員顔負けの腕前。

2009/07/23

大地の髭(刈ってる間に伸びている)

湿気たっぷりで暖かなこの時期、植物は物凄い勢いで成長する。一週間で平気で腰高くらいには伸びる。みんなせっせと草刈りです。雑草には作為的でない趣があってなかなかいいものであるが、食物となる大切な野菜の成長の妨げとなる。 そこで、雑草駆除大作戦。ポチ&タマ(羊達)+草刈機(機械に名をつける趣味はない)、3台総動員で作業開始。蛇を切断しそうになるは、蜂に襲われるはの大騒ぎ。ポチ&タマ共にバテバテ。まだまだ先は長い、いや終わりはない?今後こいつらのことは「髭」と呼ぶことにする。そして髭剃り。

2009/07/21

ハイテクチェアとローテクデスク

デスクの高さは、使い手の体系に合わせて仕立てるのが一番です、靴やスーツのように。しかしながら、高低調整可能なワークチェアが普及しているのに対し、量産デスクには高低調節機能が無いのが現状です。
そこで簡単な調整法を紹介します。まず高すぎる場合には、思い切って脚を切断してしまいましょう。逆に低すぎる場合には、脚の下に何かを置いて底上げしましょう。
ちなみにこれ、セバスチャン愛用のワークデスクです。

2009/07/20

ハニカム構造はかなり強い

まず、思い切ってスコップで叩き落とそうと試みるが、相当腰が引けていた為にしっかりと巣を捉えられずにかすっただけ。入り口の穴周辺が少し砕けてスズメ蜂が大騒ぎ。一旦退散し、気合を入れなおして再チャレンジ。今度は見事にヒットして巣は砕け散った。スズメ蜂は何が起きたのか理解出来ていない様子で消えた巣の周辺で唖然としている。砕けた巣を観察すると、あの見事な造形物は、いわゆるハニカム状の巣の周辺を殻のように薄く包んでいただけのようだ。粉々になったのはこの殻の部分。中心にあったハニカム部は壊れてはいなかった。
中を覗くと白い幼虫が身を捩っていた。自分で食べるには抵抗があるので、川に流して魚に食べてもらうことにしよう。ミルクを出すというのだからきっと美味しいはずだ。そしてその魚をいつか釣り上げて塩焼きにして食べよう。

2009/07/19

スズメ蜂は子のミルクを吸う

スズメ蜂の巣を発見。いつの間にこんな所(直ぐ頭の上)に作ったのだか。まだ小さな巣だが、その姿は実に見事な造形物だ。このまま大きな巣に育ててみたい気もするが、玄関先の危険な場所なので除去しなくては。全身防御してからの出陣です。
スズメ蜂の成虫ってのは、幼虫のミルクを吸って生きているのだそうだ。親は子に餌を与え、子は親にミルクを与える。実に興味深い。

2009/07/18

二〇〇九年梅干作り始動

昨日は梅の実を収穫。この実達が一年分の、梅干、梅酒、梅ジャム、となる。壊れかけた脚立から落ちそうになりながらもせっせと収穫。縁側に広げたらとてもいい香りだ。「こりゃ、ウメー梅干になるぞ」。今年は塩分を極力抑えた梅干にしてみようと思う。どこまで減塩できるか、これも実験。
庭付きの家に住まわれている皆さん、ちゃんと梅ノ木はありますか?美味い梅干は日本食の基本ですから、自分で作りたいものです。 赤紫蘇も忘れずにちゃんと栽培しましょう。
マンション住まいの方々は、梅の木を育てるのは困難でしょうから、八百屋で青梅を入手し、年に一度の梅干作りにチャレンジしてみまよう。 きっと楽しい恒例行事となりますよ。
年に一度だけのチャンスです。